中学受験、するかしないかわからない場合:通信教育(Z会中学受験コース)という選択

転勤族のため、毎回住む場所は自分で選択できない。転勤を言い渡されてから実際に引っ越すまでほとんど間もないので、家を決めるというワンステップがないのは助かっている。

 

しかし、飛び込んでみないとどんなところかわからないという不安は毎回ある。今回はものすごく教育熱心なエリアに引っ越してきてしまった。この前は、割とのんびりしたエリアだったので、ギャップがすごい。

 

そして、上の子のクラスメイトたちは、かなりの割合で3年生の終わりに塾に通い始めたと聞く。習い事でも、4年生になる前にやめていった子たちがいた。中学受験率もかなり高いらしい。

 

我が家は、といえば、全く何も考えていなかった。もちろん、子ども自身がもしやりたいと言い出し、それが本気ならば、サポートはするつもりでいる。本人はのんびりした性格で「みんな、塾に行くんだって~」という感じなのだが、流されやすいので「塾いってみよっかな~でもな~マイクラする時間が減るしな~」などと言ったり、ぱったりと言わなくなったりしている。

 

このような状態で塾に行かせても、続かないかもしれない。ただ、この「行ってみよっかな~」が本気になった時に、すでに埋めることのできないギャップができていたら、ただでさえ大変なものが、もっと大変になるだろう。可能性は残してあげたい。うーん、どうしたものか、と悩み、いろいろと調べ、我が家では、Z会の中学受験コースを導入することにした。

もともと別の会社の教材を毎月受講していたが、そちらをやめて、切り替えた。Z会よりも遊びの要素が多く、小さい頃はそれがよかったのだが、このタイミングで移行することにした。

 

毎月薄めの冊子が取っている教科分届き(その他に練習問題のような冊子なども最初にまとめて届く)、タブレットで要点の授業を見ながら冊子を埋め、問題を解く内容になっている。添削問題もある(ネット提出可)。教材はマンガなどもなくすっきりしている。

 

受験するかどうかもわからないし、塾に通っているわけでもないので、塾との比較はできないが、我が家にはとても合っていたと思う。

 

個人的に見たZ会中学受験コースのいいところを挙げてみたい。

 

1) 教科書とは関連していない問題

以前とっていた教材は教科書と連動していた。低学年の頃は、「あ、これ学校で出てくる話だ!」と言って嬉しそうなこともあったし、そうやって学校の勉強に興味や理解が深まるなら良いなと思っていた。ただ、学年があがるにしたがい、学校と似たことをやっていても、本人は楽かもしれないが、効果が薄いような気がしてきた。Z会の問題は見たことがない問題や文章なので、しっかりと読んだり考えたりしないとわからない。応用力をつけるためには必要なことかなと感じた。

 

2) 問題の質

Z会について調べると、問題の質が良いという評判がたくさんあった。専門的なことはわからないが、私が見ても確かにそう感じる。大人でも、うーん?となる、考えさせられるような問題もある。特に添削の算数などは結構難しくて、やりごたえがあると感じている。

 

3) 集中できるつくり

以前とっていた教材は楽し気な漫画や付録などがついていた。小さい頃はそれも楽しそうでよかった。ただ、気が付くとそこばかり読んでいたりして、勉強が進んでいないこともあった。集中してやることを終わらせて、遊びは遊びで時間を取るようにしたかったので、教材の作りがとてもシンプルで遊びがないのは良いと感じた。

 

4) ついていけなかった時の保険

中学受験コースという名前に、始める前は不安が大きかった。中学受験するかどうかもわからない我が家に、ついていけるのだろうか?と。しかし、始めてすぐにやめたりするのも劣等感だけが残りよくない気がして悩んでいた。Z会なら、もしついていけなくても小学生向けコース(こちらも評判は高い)に切り替えればよいかなと思い、はじめるにあたってのハードルを下げられた。

 

我が家は存在を知らなかったので取っていないが、小学生以前の教材では、体験学習も重視されているらしく、おすすめされていた。↓

 

もし検討されたいという方がいたら、おためし教材で中身を見てみることをお勧めしたい。問題の感じが分かり、イメージがわくと思う。電話がかかってくるようなこともなかった(我が家の場合)。

 

実際にやってみて、確かに問題は難しいものもあるし、漫画とかあるやつがよかった~と言ってはいるものの、おおむね楽しんで取り組んでいる。受験するかどうかはわからないし、最終的にしないかもしれない。でも、この講座をやり切れば、かなりの応用力はつくように思う。どこの中学に行こうが、大事なのは自分で考えられる力や頑張れる力かな、と思っている。そのための一つのステップとして、頑張って取り組んでいきたい。