ママ友の作り方がわからない

ママ友の作り方がわからない。

 

園や学校、習い事で知り合いになる人はいるし、未就園児の時も児童館のようなところでよく見かけて、公園で一緒に子どもを遊ばせたりする人はいた。ただ、知り合いから友達への一線の越え方がわからないのだ。

 

まず、いつも仲良く話すという感じになっても、敬語をなくすべきタイミングがわからない。敬語を使っていない友達とは学生時代などに知り合い、そもそも最初から敬語を使わなかったため参考にならないし、「敬語、やめませんか?」というのも相手がどう思っているかわからないのにグイグイ行きすぎな感じがして遠慮してしまう。自然に敬語がなくなっていけばいいのかもしれないと思い、「そうだよねー!」などの同意の言葉だけは敬語をなくしてみるも、その後どう続けていいかわからず結局敬語に戻ってしまう。こちらは敬語で喋っていてもあちらは普通にタメ口で、しかもそれがめちゃくちゃ自然で嫌な感じもしないという方もいて、そのナチュラルさに心から憧れる。何が違うのだろうか。

 

呼び方も困る。●●ちゃん(くん)ママ、という呼び方も、私自身は気にしないが、その人個人を見ていないようで嫌かもしれないなと思ってしまうし、何より長い。結局、苗字+さんとなってしまう。学生時代のようなあだ名で呼び合っているママ友さんたちどうしを見ているとすごいな~と思う。一度、いわゆるママ友?もしくはママ知り合いとよぶべきか、という関係の人に下の名前+ちゃんで不意に呼ばれたことがあったが、一瞬自分のことだと気づけなかった。30後半くらいから、自分の年齢も何かで書かなければいけない時にアレ?となることがあるが、そろそろ下の名前も使わなすぎてそうなりつつある。

 

しかし時折、同じタイプなんだろうなと思う方と出会うこともある。子どもの習い事で一緒なため毎週会い、とても話が合って盛り上がっても敬語で、必要が生じるまで連絡先は交換せず、さわやかに去っていき、また次の週会うという方もいる。随所に、たぶん同じことに気を遣っているんだろうなと感じる時もあり、分かります!と思いながら毎週楽しくお話をしている。

 

しかし、振り返ってみれば、いわゆるママ友を作ってこられなかった自分でも、困ることはそんなになかった。子どもが未就園児の時には遊ばせてあげられる友達がいたらよいかもしれないが、児童館のようなところへ行けばなんとかなるし、園や小学校に入ったら子どもが勝手に友達を作ってくる。上の子の小学校入学前に転勤し、知り合いゼロで入学した時、学校に「連絡帳を預けられる人を書いてください」と言われ、いるわけなくない?と思ったが、それも学校に相談すればなんとかなった。そりゃそうだ、無理なものは無理なのだ。

 

だから、ママ友と楽しい関係を築けている人はもちろんそれにこしたことはないと思うが、ママ友の作り方がわからないという人も、きっと無理に作る必要なんてないのだ。自分の無理のない範囲で、自分にとってここちよい環境を作ることができれば、それでじゅうぶんなのだと思う。n=1かもしれないが、なんとかなっている人がここにいる。