今週のお題「わたしの部屋」

今週のお題「わたしの部屋」について書いてみる。私の場合は、部屋というより家、だが。

 

ありえないペースの転勤族で、これまで、ダーツの旅ばりに翻弄される生活だった。もうどこが自分の家なのかと言われても、よくわからない。次に住む都市は●●と聞かされ、聞いたことはあってもどこだか全くわからずgoogle検索したら思ったより3倍は遠くて驚いたこともある。その1か月後くらいにはもうそこに住んでいる。年賀状にほぼ毎年「引っ越しました」と書くので驚かれる。そんな生活をこの10年超続けてきた。

 

雪国に住んだ時は、雪のもたらす苦労を思い知った。当時は車通勤していたが、冬は毎朝5時頃起きて窓から外をうかがい、今日は雪かきが要るかどうか判断する必要があった。こりゃだめだというくらい積もっていたらそのまま雪かきをするのだが、駐車場を貸してくださっていた近所の腰の曲がったおばあちゃんの雪かきの速いこと。最初の一年は無理して夫婦して腰を痛めた。

 

西のほうに住んだ時は、家が古かったこともあり、大人の手全体くらいのサイズの蜘蛛に5回くらい遭遇した。当時上の子が超絶イヤイヤ期で、泣き出すと全く話が通じず沈静化するのを待つしかなかったが、泣いている時にこの蜘蛛が「どないしました?」という感じでひょっこり出てきたことがあり、さすがのイヤイヤ期も秒で泣き止んでいた。

 

チェーン店など、結構遠くにある時は食べたいなと思って車で時間をかけてでもいくのに、引っ越して徒歩3分くらいになるといつでも行けるなと思って全然いかなくなるのも不思議だ。

 

帰省も大変だった。下の子が赤ちゃんの時代が一番実家から遠いところに住んでおり、帰省は1年に1度か2度くらいだった。新幹線一駅分くらいで子どもたちが飽き、7時間くらいかかる道のりをワンオペでのりきって実家に帰った夜には私が熱を出した。

 

こう書いていたら、なんか猛烈に腹が立ってきた。頑張っている自分に、近所の評判のケーキ屋で自分の好きなケーキでも買ってこようかな。