推しは長くは続かない、かも

今週のお題「買いそろえたもの」を見てほろ苦い思い出がよみがえった。

 

下の子は、小さい頃からめちゃくちゃ着るものにうるさい。気に入らないと全く着ない。そして気に入るのは、たいていキャラクターものである。というわけで、上も下もキャラクター、柄on柄となってしまう。私も昔は、無地っぽい子ども服のほうが可愛いと思っていたし、柄on柄で歩いている子供を見ると親のセンスを疑ったものだ。しかし子を持ってみて思った。あれは大半が親のセンスではなく、子が自ら選んでいるのではないか。柄on柄を着ているだけで機嫌よくしてくれているのであれば、他に大変なことがたくさんあるのでもう服なんてどうでもよいというのが親の心理だろう。素敵な子ども服を着ているお子さんと並ぶとお育ちがでてしまっている感はあるが、元気で機嫌よくしているのであれば、好きなだけ着てくれと思っている。

 

そんな下の子なので、前回の更新でも触れた初めての「推し」トーマスにハマった時は面白いほどトーマスの服しか着なくなった。最初は全部トーマスに見える…と混乱していた私も、一緒に見るうち詳しくなり、トーマスの世界が好きになった。ちょうどユニクロなどで可愛いトーマスの服がたくさん出ていたのでその時のサイズを買い込み、来年もトーマスコラボがあるとは限らないし、と次のサイズまで買いそろえた。

 

タイムマシンがあったなら、その時の私の横に行ってささやきたい。「いつまでも 好きと思うな 子どもの推し(字余り)」

 

その後しばらくたち、訪れた従兄の家でカーズを見た下の子は、トーマスの「ト」の字も言わなくなってしまったのである。また大量の見分けられないキャラクターと新品のトーマスの服(来年サイズ)を前に、私が白目をむいたのは言うまでもない…。

 

 

そんなこんなで、子どもの服を先を見越して買いそろえるのはお勧めしない。小さい頃はサイズが読めないし、サイズが読めるようになっても好みが読めない。出されたものを素直に着るお子さんもいるだろうが、こんな子もいる。何かの参考となればうれしい。