寝かしつけ絵本:おやすみやさい

今でこそ、寝かしつけらしい寝かしつけはいらなくなったが、子どもがもう少し小さい頃は、寝かしつけは脳内の80%を占めていたといっても過言ではない。

 

とにかく、上の子は一筋縄では寝ない子だった。車では寝てくれるので、夜にドライブしてみてもその後、布団に移すのに失敗してぐったりしたり、上の子と下の子を抱っこ紐とおんぶ紐で前後ろ背負いゆらゆらする日々も経験した。無駄に筋力もついたが、寿命も縮んだ気がする。

 

寝かしつけ絵本として流行った本を一度、本屋で手に取ってみたが、こんなん読んでるうちに私が寝るわ…という長文でとても試す気にはならなかった。

 

思い悩んだ私が至った結論は、絵本での囲い込み作戦だった。夜寝ることを描いた絵本を繰り返し読むことで、夜は寝るものだということが伝われ!という強引かつ必死すぎる作戦である。

 

その大役を任されたのが

 

この絵本。娘が好きそうな可愛いキャラクターたちが次々おやすみなさいと布団に入っていく。

 

満を持してこの絵本を投入した日、娘の食いつきは良かった。どのお野菜も寝るんだね~●●も寝ようね~と電気を消し、予想以上の良い流れに感動している私に浴びせられたのは、無情の「もういっかい。」だったが、それからも毎日の最後にこれを読み聞かせるうち、寝転んでの読み聞かせ姿勢からの寝かしつけが増えていった。

 

そんな上の子も、今では布団に入ればすぐ寝るし、ものすごい姿勢で寝ているのを直しても起きないし、朝は半分寝たままリビングに登場する。

 

あの頃の私に教えてあげたい。