食べ物をめぐるエトセトラ

同じように育てたつもりなのに、子供たちは全く違うように育った。

 

食べ物一つをとってもそうだ。上の子は離乳食を始める頃からものすごく食いしん坊で、離乳食は全部きれいに食べた。しゃべり始めたら食べ物を置くのを「まっしゅ!まっしゅ!(いただきますの、ます、の部分)」と手をたたいて催促し、こちらが「どうぞ」と言わないと「パクしてぇ、いよ~って?(パクってしていいよっていって?」と確認してきた。

 

幼稚園に入った時も、ゴールデンウィークまで泣き続けるほどで心配していたが、「給食の時だけは笑顔です。どれくらいおかわりさせていいですか?」との先生のコメントでずっこけた。

 

下の子は、離乳食は口に入れるや否や、すべてすごい勢いで真下に吐き出した。

何を試しても吐くので、もう食事ごっこができればいいやと諦めた。でも、大人と同じようなお米が食べられる頃になったら急にもりもりと食べ始めた。単に、ドロドロにされるのが気に入らなかったのかもしれない。

 

上の子は餅が好きで、下の子は米が好き。上の子はレンコンが好きで、下の子はトマトが好き。上の子はルマンドが好きで、下の子はおっとっとが好き。

 

同じようにやったつもりでも、こうも違う。当時はいろいろ悩んだりもしたが、今タイムスリップできたら、なるようになると、当時の私の肩をぽんとしてあげたい。